今だから話せる不妊治療話

現在38歳、昨年第1子出産。4年間で5つの病院を経験した不妊治療の記憶。

漢方薬が効くと思っていなかった看護師

基礎体温を測っていると、高温期の上がり方が鈍かった私。本来は排卵日にグッと上がるのが理想なのだけど、じわじわと3日くらいかけて上がる。しかも最高でも36.5度くらい(だったかな?と確認のために以前使っていた体温計のアプリを見返してみようと思ったら、先月末でアプリが終了していた…!!)。クリニックで処方された漢方薬は「温経湯(ウンケイトウ)」というもので、「月経異常や不妊に悩む女性によく用いられる」らしい。これで改善されるといいなと期待を込めて飲み始めることに。

飲み始めてどれくらい経った頃か忘れてしまったが、なんだか足が異様に火照るようになってきた。血行が改善されて冷え性が無くなった感じがするのはいいけれど、あるとき通勤中の電車の中で靴を脱ぎたくなるほどの熱い感覚があり、これはちょっと異常なのではないかと思って診察の際に質問してみた。

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すると、看護師さんがひとこと。「効くのね…!」と。

まるで漢方薬は効かないみたいな、気休めでしかないみたいな、本当に効くとは思わなかったみたいな、そんな心の声が聞こえるような一言だった。いやいや、処方する側がそんな考えじゃダメでしょ…。

こうしてまた一つYクリニックへの不信感が増えていく。

不妊治療いうのは、治療と名はついていても実際には「不妊症」という体質で病気ではないことが多いので、医師が「治療」するものではないのが他の病気と全く異なるところ。なので、小さな街のクリニックではなんとなく漠然と不妊治療を行っているところが多いのではないかと思う。漢方薬も本来はその人に合った体質を見極めて処方するものなのに、非常に安易に一般的なものを処方されたような感覚を受けた。もちろんそれで早々に授かれたならその漢方を飲んで良かった!!というハッピーな記事を書いていることでしょう。クリニック選びは本当に難しい。結果的に5箇所通院して痛感。でもこの時はまだまだここの医師と自分の妊娠力を信じていたのでした。