今だから話せる不妊治療話

現在38歳、昨年第1子出産。4年間で5つの病院を経験した不妊治療の記憶。

非積極的な医師

2つ目のYクリニックを訪れたのは約半年後。とにかく前のクリニックは相性が合わないと感じていたので、家から自転車で通える範囲で不妊治療をやっているところ、というくらいの条件で探した。そこはいわゆる普通のレディースクリニックで、子ども連れのママも来るし、子宮頸がんの定期検診に訪れる人もいたりと、どこかのんびりとした空気が流れていた(前回のSクリニックは空気がピンと張り詰めていて、皆が不安を持って待合室に座っているようだった)。

私たち夫婦は、Sクリニックで得た検査結果の用紙を医師に見せて、悪いところは見つからなかったのだけどどうしたらいいのか聞いてみた。もう一度検査し直すのでも、タイミング法から試してみるのでも、とにかく不安を解消できるのであればどんなスタートでもいいと思っていた。が、こともあろうかその医師は、ちらりとその用紙を眺めたあと、「……で、どうしたいの?」と聞き返してきたのだった。

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いや、、こちらが聞いているのだよ、どうしたらいいのか。。。こんなに非積極的な医師に任せて大丈夫だろうか…。

でもせっかく勇気を振り絞ってこのクリニックに来たんだし、できることからやらせてもらうしかないと思い、とりあえず月経周期に沿って卵を観察していくことから始めることにしてもらった。しかし、観察するだけだと保険が効かないと言われ、漢方薬を処方してもらうことに。基礎体温を上げる効果のある漢方とのこと。

こうしてなんだか期待と違った感じでYクリニックへの通院が始まった。